2007年12月8日土曜日

マッフル炉

先ほど結婚式から帰宅。
大学院修士課程時代の後輩だったから、もちろん先生も
来られていた。
当時、バイクばっかり乗っていて全く勉強しない役立たずの
学生だった私だけれど、今頃になって金属と真面目に向き合うことになった。
工具鋼を使って刃物を作った後は、焼き入れ焼き鈍しをしないといけない。
焼き入れはバーナーで熱して、水につける。これを急冷(クエンチ)という。
この時点で大変硬い金属になる。しかし脆い。
これをより粘る金属にするためには焼き鈍しが必要。
焼き鈍しは長い時間設定した温度を保つ必要がある。
これは電気炉ではなくて、温度コントロールができるマッフル炉が必要だ。
しかし高い。何十万もする。
個人で刃物を作るためにこの金額は出せない。
大学の実験小屋にはマッフル炉はたくさん列んでいた。
今頃になって彼らがそんなに役に立つものだと知るとは。

マッフル炉は先生が退官されて研究室が無くなる際にすべて
廃却されたそうだ。
もったいない。


Yatta Lures

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