2011年3月5日土曜日

ドネア、メチャクチャ強い

先日の(長谷川に勝った)モンティエルと、ドネアという選手の試合を見ました。
モンティエルがTKO負けです。
圧倒的な破壊力に屈しました。
ドネア、強すぎます。

ドネアは見ているとフットワークは上半身の動きよりは
縦のステップバックを多用します。
だったら、単発ではなく足で追ってコーナーに
追い込めばいいじゃないかと思うのですがこの
ドネアという選手はそんな簡単に行きそうにありません。

というのもステップバックしてから反転して攻撃に
移行するのが速い。半時間ぐらい他の選手より速い。
よって後ろに下がったからといって追って前に出ると
カウンター的にくらう。
そしてそのカウンターが強いパンチなのです。

ワン・ツーとうちたいのですがツーを撃つ時に
ドネアも強いパンチを撃ってくる。
通常ならここでツーめの相打ちは精度が下がり
ドネアだって食らう可能性が高いと思うのですが
これがそうではない。
かなり精度高く相手のパンチを食らわないように
強烈なパンチを撃ってくる。
だから、ドネアに対して非常に攻めにくい。

モンティエルがダウンを奪われたシーン。
ボクシング史に残るような強烈なシーンでした。
この時、モンティエルは右をドネアに当てています。
ドネアが左をモンティエルを撃ちこむ前に。
モンティエルはドネアに比べて映像では小さく見えますが
そうは言えどもチャンピオンです。
長谷川をTKOしたこともあります。
右を狙い通り入れて相手が全く平気ということは
普通はありません。
しかしドネアには全く影響はありませんでした。
ドネアが右腕で顔面が揺れないようにしていたとか
パンチを予測していて若干体を右にスウェーさせて
威力を弱めているとかあるのかもしれません。
更にいうとドネアの攻撃力を警戒せざるをえなかった
モンティエルの右のパンチは腰がひけて手打ちになっていた
というのが実際かもしれません。
それにしてもモンティエルは右を撃ちこんだはずが
その直後に金属バットで殴られたように顔面を歪められる
ことになります。
ドネアの左フックでした。

長谷川穂積はここ10年、20年という間では明らかに
日本人最高と言える選手です。
ドネアと対戦する時があるかもしれません。
是非やって欲しい。しかしドネアはとても恐ろしい。
私たちにはわからないけれど、
長谷川穂積選手にはドネアのタイミングが見切れているのか。
どうなんでしょう。わかりません。